研究科長・学部長あいさつ

中沢 浩 理学研究科長・理学部長からのメッセージ

大阪市立大学理学部・理学研究科について

 自然が織りなす現象には、一見不思議に思えること、あるいは複雑に見えることが多々あります。しかしそこには筋の通った法則、そして理論があります。そのカラクリが分かったとき、人は感動し、英知が蓄積され、そして人類は進歩します。自然の中から真理を見抜いていく学問、それが「理学」です。研究を通して自然の摂理の一旦が垣間見えたときは、人の心は躍ります。この感動が次の研究の原動力となり、また新たな真理を見つけ、自然科学が発展していきます。その知的連鎖が科学技術の発展を促し、社会に大きく貢献することになり、今の私たちの生活が成り立っています。

 大阪市立大学理学部は、数学、物理学、化学、生物学、地球学の広い分野をカバーし、自然の摂理を理解することを目指しています。組織としては上記5つの学問を探究する5学科、それと日本最大規模の付属植物園から構成されています。また、大学院理学研究科には、これらの学科を有機的に融合した数物系、物質分子系、生物地球系の3専攻と、21世紀COEを機に設立された数学研究所があります。本理学研究科は、全国的にも早くから博士課程を設置した大学院の一つであり、理学の全分野をカバーした我が国有数の教育・研究拠点となっています。ミクロの世界から宇宙に至る幅広い分野において、平成20年の南部陽一郎本学名誉教授のノーベル物理学賞受賞に象徴されるような、世界をリードする高いレベルの研究が行われています。また、広い視野と高い研究能力を持ち、最先端の科学や科学技術の推進に寄与できる人材を多数輩出しています。

大阪市立大学理学部・理学研究科は真理の探究に心躍る者が集うところ

 自然界はなかなかその全体像を見せてはくれません。しかし、心を研ぎ澄まし、自然から送られてくる小さなサインを受け止め、英知を結集すれば、真理の一端が見えてきます。そして自然との対話ができれば心が躍ります。本理学部・理学研究科では、自然の摂理を解き明かす術を一緒に考え、そして自然との対話ができたときに感動が得られるよう、最大限のサポートをしています。

 今までに人類が手にした知見は、ほんの一握りにすぎません。これらのピースを組み合わせ、足りないピースを補いながら全体像を描いていくには、先人が築いてきた知識の修得に加えて、新しい研究分野を開拓していく創造力とチャレンジ精神が必要となります。それには分野を超えた研究と情報交換が大切となります。本理学部・理学研究科は理系分野の全体を俯瞰的に見渡せる人材、また世界で活躍できる人材の育成を使命のひとつと考えています。そのために本理学部・理学研究科では、規模が比較的小さく機動性に富むという特徴を生かし、また学生数/教員数の比が他大学に比べて著しく低いという特徴を生かして、学生一人一人にきめ細かな指導を行っています。例えばグローバル化を念頭に、毎年100名程度の学生を実験、調査、あるいは学会発表のために海外に派遣しています。また、多様になる進路・就職先に対するキャリア支援を行っています。国際的な視野をもち、社会に貢献できる人材を育成するために教員・職員は努力を惜しまず、高い教育レベルと素晴らしい研究環境を提供していきます。

大阪市立大学理学部・理学研究科からのメッセージ

 経済の不安定化、少子高齢化、グローバル化など社会は大きな変化を迎えおり、それらに対して適切な対応が求められています。高等教育も大きな改革のうねりの中にあり、現在、大阪市立大学と大阪府立大学との統合が現実味を帯びて議論されてきています。このような状況下においても、本理学部・理学研究科は教育・研究の本質である真理の探究をぶれることなく遂行していきます。平成26年度末に理学系新学舎が完成し、一新された環境の下で、世界をリードする重点部局として教育・研究に取り組んでいます。

 公立大学の使命として、地域への貢献があげられます。本理学部・理学研究科では、このような人材育成はもとより、中高等教育への支援や科学技術の応用など、様々な形で地域社会の発展に貢献しています。同時に、忘れてはならないのは、理学部・理学研究科の本来の使命である科学の発展への寄与です。地域で、日本で、そして世界で活躍し、その活力を社会に還元することを目指した人材の輩出を行っていきます。本理学部・理学研究科の教職員、学生は真理の探究に心を躍らせ、感動を得て、そして学問を発展させていきたいと願っています。よろしくご理解とご支援の程、お願い申し上げます。

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